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日常やら小話やら。検索避けフル装備!
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結局、今年はバレンタインフェアに一箇所も、一日も、行けなかった。
その恨みを晴らさずにはおれまいよ!!

というわけで、おんなのこ双竜です(どう考えてもおんなのこ双竜が書きたかっただけだろう笑)
ちなみにおんなのこ双竜、デフォの年齢とかを定めていないので、小話ごとに年齢が違います。でもまぁ、そんなに深く考えなくてもだいじょぶ(書いてる本人がてけとーなんで笑)(だめじゃねーの笑)


えく、えく、しゃくりあげながら泣く少女。
「こじゅの、…こじゅの、ばか!ばかぁ!」
「政宗さま……」
誰よりも何よりも愛しい政宗になじられて、小十郎は途方に暮れて項垂れた。

大学院生だった頃も多忙ではあったが、今や20代にして助教授に昇進してしまった才女・小十郎は、超がついた上にウルトラでスーパーが乗っかってもおかしくないほどに、忙しい身の上だ。
そんな彼女と、大学生一年目の遊びたい盛りな政宗では、生活スタイルが大きく食い違ってしまうことは明白で。
「せっかく、バレンタインだったのに。かわいいチョコ、一つも買えなかった!」
リッチで愛らしいチョコレートたちが溢れる、バレンタイン前のこの時期に、政宗はどうしてもデパートに行きたいとねだっていた。30分でも、1時間でもいい。最終日の閉幕ギリギリでもいいからと。
けれど、小十郎は間に合わなかった。
デパートの入り口で、不安を噛み締めてじっと待っていた政宗のもとに届いたのは、『申し訳ありません、どうしても間に合いそうにないのです。どうか小十郎のことはお気になさらず、ご友人とお買い物をしてきてください』というメールが一通だった。

意地悪をしたわけじゃない。小十郎だって、大事な政宗のお願いを叶えてあげたくて、一生懸命にがんばった。がんばって、必死にがんばって、がんばったけれど、どんなに急いでもどんなに走っても、とても間に合わないことがわかってしまったから。
本当ははしゃいで喜んで、あれこれチョコを頬張ってはにらめっこして、どれを買おうか悩む政宗の一喜一憂を隣で一緒に感じるのは、他の誰にも譲りたくない。それでも、自分の都合のせいで、あんなにも楽しみにしていたチョコレート・フェアに行けないなんて、あまりに可哀相だから。涙を呑む気持ちで、どうかせめて楽しんできて、笑顔で話を聞かせてほしいと、そう思ったのに。

「ばか、ばかこじゅ!かわいいチョコも、おいしいチョコも、こじゅと一緒に見て食べるから素敵なのに。こじゅと一緒に行かなきゃ意味ないのに、他のやつと行けなんて言うな!」
「……え?」
「こじゅと一緒に歩いて、チョコ選んで、一緒に食べようって思ってたのに。こじゅにあげるチョコ、こじゅが一番気に入ったのにしようって思ってたのに!」

チョコが大事なんじゃない。小十郎と一緒じゃなきゃ、ダメだったのだ。
ひっくひっくと泣いて怒っている政宗が、何が悲しくて嫌だったのか、小十郎はすっかり勘違いをしていたらしい。
政宗さまはそんなにチョコが食べたいのだな、なんて、思っていた自分に頭突きしてやりたい!
寂しさに震える細い細い身体が温まるまで、小十郎はずっとずっと、ぎゅうと抱きしめていた。


その夜、眠りにつく頃に。
いつものように一つのベッドに、お揃いで色違いのパジャマを着て、手を繋いで横になった二人は、
(来年は、必ず政宗さまとチョコを買いに行こう。二度と泣かせたりしないように)
(来年は、わがまま言わずに、もっとオトナになろう。こじゅに喜んでもらいたいから)
それぞれの想いを胸に、そっと微笑みあうのだった。


翌年のバレンタインは、ぐんとオトナになったむねこプレゼンツの労わり溢れるバレンタインで、今度はこじゅこが泣いちゃうに決定!幸せにね!!
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